和歌山のハンドメイド作家「QUE」紹介

高校を卒業後、特にしたいこともなくアルバイト募集していた雑貨屋に、なんとなく努め始めました。その雑貨屋には喫煙具やキャラクターグッズなど一般的な商品が扱われており、お店の一画にはシルバーアクセサリーがありました。正直アクセサリーは嫌いで着けるのも着用している人を見るのも嫌なくらいでした。そこまで嫌いなので当然扱うのも気が進みませんでしたが仕事という事で割り切って業務をこなしていました。

ある日、きれいに磨かれてピカピカのシルバーアクセサリーに混ざって隅の方で、お世辞にもきれいとは言えない歪な形をした、くすんだアクセサリーが少し程ディスプレイされているのを発見しました。それを見て不思議に思い上司に尋ねると彫金師という金属加工をしているハンドメイド作家の作品だという事が分かりました。

その時をきっかけにハンドメイド作家という道を知り、このアクセサリーは商品ではなく作品として存在していてピカピカしていても、きっちりしていても駄目というハンドメイドのこだわりとモノづくりの世界に魅了されました。

それ以来、アクセサリーの見方が変わり自分でも作って見ようと作家の道をスタートさせました。しかし、芸術大学を出てもいなければ、そのような専門学校に行ってもおらず、その当時はネットもまだ普及していなかったので調べる物も教えてくれる人もいませんでした。

それでも、何とか形に出来ないかと思いプロの方にアドバイスをもらったり、工業関連の本を読んだりして独学で何とか形にすることが出来ました。今も、まだプロレベルの技術はありませんが独学でやってきた分、逆に型にはまった作品づくりが出来ないのでそれが自分の強みと思っています。

出来ればアクセサリーを嗜好品として見るのではなく作品ちしてみてもらい同じように将来の道に迷っている方の手助けになればと思っています。