書籍名 | デザイン家電は、なぜ「四角くて、モノトーン」なのか? |
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出版社 | エムディエヌコーポレーション |
ISBN-10 | 4844363948 |
ISBN-13 | 978-4844363941 |
発売日 | 2014/01/10 |
商品サイズ | |
価格 | 1680 |
表紙の趣に魅かれるモものを感じ、タイトルからどんな内容だろうとパラパラめくっていたら、これまでに出会ったことのないテイストだったので購入してみました。家電のデザインってなるべくして今の形に進化してきたんだなとか、昔の電子レンジは丸かったのかとか、興味深い話題や写真が満載で実に面白い本でした。一般論というより、インダストリアルデザイナーである筆者の考察を述べている本なので、万人が面白いと感じるかどうかはわかりませんが。私はとってもおもしろかったです。最後の章でアップルのデザインについて触れていますが、自分でもわかる気がしましたね。実は携帯からスマホに乗り換える際、何の迷いもなくiPhoneを選びました。他の製品に比べて断然かっこいいと思ったからで、機能がどうとか料金がどうとかぜんぜん考えなかった。友人たちは使い勝手とかなんとか割引とかで比較検討していたので、私みたいなのって変わってるのかなと思ってましたが、この本を読んで合点がいきました。そう、アップルってフォルムがかっこいい、だから愛されるんですよね。いい本と出会えました。
良いデザインとはなにか、どこから来て、なぜここに至るのかということについてのプロダクトデザイン論が本書の概要です。 この本で伝えたいことは、インダストリアルデザインを楽しんでほしいということ、と筆者の木全賢さんはプロローグで語っています。家電のデザインって面白いの?どこが?どうして?そう不思議に感じたら、あなたはこの本をよりよく楽しめる人かもしれませんね。第1章では、面白い家電のお話しをいたしましょう。デザインにはルールがある、製品は必ず一度丸くなる、製品は流線型の洗練を受ける、意味のある形メタファーなど、項目を読んだだけでワクワクする感じです。第2章はフォルム見た目の第一印象を語ります。売れるのはフォーマルなデザイン、デザインの真面目と遊び、フォルムとは今後の付き合い方を決める第一印象など、思わず何かの形を心の中で描いてみたくなります。第3章はフォルムのルールについて、そして第4章では家電デザインの楽しみ方を語ってくれています。これを読めば、明日から家電に対するあなたの目線は、機能性や使い勝手もさることながら、そのフォルムの妙に引き付けられるかもしれません。第5章はアップル製品のデザインのすごさについて、です。アップルほど見た目の第一印象の重要性を認識している企業はない、と語るその理由については実際に本書をお手に取って確かめてください。あなたの脳内のインテリア革命がおこるかも知れません。