書籍名 | 住宅・インテリアの解剖図鑑 |
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出版社 | エクスナレッジ |
ISBN-10 | 4767812380 |
ISBN-13 | 978-4767812380 |
発売日 | 2011/12/22 |
商品サイズ | 1.8×15.2×2.3cm |
価格 | 1890 |
表紙のイラストに魅かれ、パラパラ見て好きなテイストだったので購入しました。読み物としても高いレベルの本ですね。筆者の文章力と表現力には感心します。ずっと持っていたい一冊になりました。
80点以上の名作家具や小物から見えてくる、本当に居心地のいい住居、インテリアとはなにかをじっくりと探っていきます。ご自分のインテリアを見直したいという方から、実務で本格的に建築にかかわる、インテリア・コーディネーターをめざしたいという方まで、幅広く楽しんでいただける仕様となっています。表紙からもお分かりいただけるように、わかりやすく親しみやすいイラストを使って、かなり専門的な部分にまで迫っています。知らず知らずのうちに専門家レベルの知識を入手できている自分に驚くかも!巻頭に、筆者の松下希和さんの住居やインテリアたいする想いが強く伝わってくる文章が堪能できます。住宅のインテリアは整いすぎても居心地が悪くなる、格好よさだけでなく使い勝手のよさも必要など、インテリアを計画するうえで外してはならないポイントに触れています。この本に登場する11人の女性デザイナーたちをセレクトした理由、彼女たちの特徴を知れば、今すぐにでもページを繰ってみたくなることでしょう。わかりやすい相関図も楽しいです。住まいを「食」から考えようの1章では、キッチンとダイニングを取り上げ、狭くすると家事は楽になる、省労力でエコなキッチン、食欲をそそる照明など興味深い話題が満載。2章の人が集まる「しかけ」をつくるでは、リビングと椅子がつくる空間を徹底検証。寝転がれるスペースをつくる、和室にも椅子、上を向いて照らそう、窓際族のすすめなど、タイトルだけをおっていっても十分にたのしめてきませんか?3章では、「ただの部屋」にはしないと銘打ち、寝室・書斎、子ども部屋を取り上げ、4章では、玄関、水廻り、収納、間仕切りに「ひと味」の工夫を加えます。錯覚を利用して部屋を広く見せるワザなど、ぜひ身に付けたいものです。女性デザイナーに関するコラムは、彼女たちに向ける愛情がひしひしと感じられ、読み物としても高いレベルを誇ります。もちろん巻末には作品リストも付いており、実用書としても十分に役立てる事が出来ます。オールカラーの写真満載の本とは一線を画す仕様。素朴で親しみのあるたくさんのイラストに心がほっこり、目からうろこのインテリア演出のアイデア、知らぬ間に蓄えられていく知識。住宅・インテリアの解剖図鑑、間違いなく永久保存版です。