日○通運社員です。同僚や関係者の方々に今の社の状況について問いかけます。今までの日本の雑貨の幹線輸送は、日通トランスポートが主体となって頑張ってきました。しかし、物量が増える気配もなく、便を削ったり、日替わりで下請けの車両が入ったりしています。法定速度厳守、交通ルールの徹底、過積載を繰り返し言われ、『荷物は間に合わなくてもいい!コンプライアンスを守れ!』とかも言われます。しかし、その結果荷物が間に合わず、大口荷主のお客さんが離れていきます。その半面、思いっきり矛盾するのですが、『もっと物量を増やせ!』『積めるだけ積め!でもコンプライアンスは守れ!』とも言ってきます。なにそれ?って言いたくなります。言われてる事全部をパーフェクトに行おうとせず(無理だからね)同僚と愚痴こぼしあいながら自分が許容できる中間を見つけて頑張っていますが、こんなんでいいのでしょうか?
当方は日○の社員ではありませんが、多少の縁はあるので、少しだけ。おっしゃる通り、点と点を結ぶ国内幹線輸送は減る一方です。人口も減少していく今、増えることもないでしょう。過去の日本は加工貿易立国であり、原料を輸入して加工し、その後製品を輸出するという物流が長きに渡って続きました。しかし、円高などの国内で生産することのコスト高によるメーカーの海外移転が加速したことにより、この物流の形が大きく変わりました。加工するための人件費が安い国で生産して日本で売るというビジネスの形になってしまいました。さらに、例えば佐川急便などでは中国から日本へ送る荷物は中国で荷札を発行できるようになっています。他にもニトリさんなども同様のシステムになっています。こうなると中国→海上コンテナ→日本の港→デバンニング→全国発送となり、幹線輸送など皆無となります。現在の日本の80%の宅配シェアは佐川さんとヤマトさんにありますが、この二社のみが宅配というシステムを日本国内で担っています。ペリカン便、西濃運輸や福山通運やなどは宅配も出来ますとは言いますが、事実上システムを持たないので積極的にやることもありません。おそらくヤマト等が行っている代引き業などからスタートした金融業との連動などが、今後収益元を増やしていくことと、アジアはじめ海外への展開が、今後の成長・生き残りの唯一の方法でしょう。M&Aで、相当の淘汰は当然行われた前提での話ですが、、、