書籍名 | 高齢者のための照明・色彩設計―光と色彩の調和を考える (インテリア・コーディネート・ブック) |
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出版社 | 産能大出版部 |
ISBN-10 | 4382070031 |
ISBN-13 | 978-4382070035 |
発売日 | 1999/08/13 |
商品サイズ | 5.4×18.2×1.2cm |
価格 | 1890 |
年齢を重ねるごとに遠くが見にくくなったり、近くが見にくくなったり、太陽の光がまぶしすぎて困った経験はありませんか?一般的には、視力の弱まった高齢者は、若年者の2~3倍の照度、明るさが必要であるといわれます。あくまで概算の数字で、この数字が先行してしまっている現実があります。高齢者イコールお部屋を明るくすれば快適な生活ができると、高齢者の住まう空間が実際の生活行為とは関係なく、むやみやたらに照明を明るくしている状況が見受けられます。この本は、高齢者と若い人の協力を得て、独自の照明の照度、色彩実験を試み、生のデータを収集しました。照度と一口で言っても、直接照明や間接照明、ダウンライトやスポットライト、ポール照明やペース照明など、たくさんある照明器具から何を選ぶかによっても、明るさが異なります。お部屋全体が常に一定の照度を保てるよう明るい調光を施せる照明や、落ち着いた雰囲気を出しながらお部屋の凹凸を照度で演出できる照明、屋内外の調和を図った一体化を演出できる照明、お部屋のインテリアアイテムや壁の一部分にスポットを当ててライティング効果を演出できる照明など、用途によっても照度は異なります。照度には色彩も大切な重要ポイントです。インテリア家具や雑貨などお部屋にあるもの達の色彩も大切ですが、照明器具の暖色系や寒色系、収縮色や膨張色によっても、眼で感じる明るさは異なります。高齢者のための照明器具はどうあるべきか?お部屋のどこに設置すべきか?色彩はどうあるべきか?インテリア家具や雑貨などお部屋のアイテムとの色彩を考えたとき、照明はどうあるべきか?高齢者に優しい照明の照度はいったい何か?などの疑問を、まず高齢者と視覚の問題定義を整理した上で、眼の老化に対応した照明器具、色彩コーディネート計画を提案し、具体的でわかりやすい高齢者住宅の実例を詳しく解説している一冊です。年に関係なく、最近、お部屋の明かりが眼に合っていないと感じる方にも、おすすめの一冊です。