書籍名 | しあわせのパン (ポプラ文庫) [文庫] |
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出版社 | ポプラ社 |
ISBN-10 | 4591126994 |
ISBN-13 | 978-4591126998 |
発売日 | 2011/12/06 |
商品サイズ | 5×10.6×1.6cm |
価格 | 630 |
映画がとてもよかったので、購入しました。マーニを訪れるお客さんたちのバックグラウンドとか、2人の出会いとか、映画では描かれなかったことに小説では触れられています。私は先に映画を観ましたが、これを読んでから映画を観る、というのでも十分に楽しめると思います。と言うか、小説と映画の両方でこの作品の世界観に触れるのが楽しいかなって思いますよ。映画を観終わった時にも感じましたが、久々に読み終わったあとに誰かと話したい、誰かにすすめたいと感じた本でした。特に何かを押し付けるでもなく、訴えかけてくるわけでもありませんが、深く長く心の中に残り続けるお話しです。こんなカフェがあったら絶対に行っていると思いました。巻末に収録されている絵本の「月とマーニ」ですが、これだけで出版して欲しいくらいの出来栄えで、フルカラーできれいな絵本でした。出版されたら部屋のインテリアとして飾りたいくらいです。絵本もすっかり手に取らなくなっていましたが、最近では本屋でときどき見るようになりました。
映画「しあわせのパン」のメガホンを取った、映画監督・三島有紀子さんの書き下ろし小説です。巻末には、特別付録の絵本「月とマーニ」が収録されています。北海道の静かな町・月浦に若いカップルが営むパンカフェ「マーニ」。そこに集ってくる、ちょっと人生に疲れた人々をやさしく包む、マーニの手作りパンと温かい料理、そして一杯のコーヒー。映画「しあわせのパン」から誕生した、ハートウォーミングなお話をたくさんの方々に手に取っていただきたいと思います。映画では描かれなかった、お客さんたちのこれまでの人生や、サイドストーリーも読むことができる贅沢な一冊です。映画とはちょっと違ったシーンなどもありますから、また違った楽しみ方をしていただけることと期待しています。人生には楽しいこともちょっとつらいことも、悲しいことだってありますが、そのすべてがつながって人生が作られています。そんなたくさんの人生に、彩りをそえる一冊です。