書籍名 | ミラノ インテリア修業 |
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出版社 | 晶文社 |
ISBN-10 | 4794963556 |
ISBN-13 | 978-4794963550 |
発売日 | 1998/06 |
商品サイズ | 8.6×12.6×1.8cm |
価格 |
楽しく一気に読んでしまいました。作者のイタリア愛が随所にあふれててほほえましいです。最初は語学留学にて、ここまでは結構誰でも経験することだと思いますが、なんとその後インテリアの学校に入って勉強を始めてしまうってすごいなって。でもこの本を読んでいると、どうしてそういう選択をしたのかよくわかるというか、イタリアの人たちの、おカネがなくても自分流に住まいを心地よく作り出すワザに魅入られていくプロセスがすごく理解できました。どんな状況でもあっけらかんとしている南国育ちの人たちを見ていると、小さなことをクヨクヨ考えるのって時間のムダに思えてきます。限りある時間と空間をいかに楽しく演出できるか。基本、インテリア修業の本なんですが、インテリアに興味のある人だけでなく、どんな人生をおくりたいか迷っている人にも勧めたい一冊です。
観光で訪れるのと、どっぷり住んでみるのとでは、180度違う国の印象。観光客にはよそ向きの顔を見せる彼らには、住んでみた者にはじめて見せる顔があった!イタリアが大好き!で、語学留学した著者が、イタリアの人たちの暮らしへのこだわりに共感、おカネがなくても楽しく心地よい住まいを作り出す彼らにすっかり魅せられ、そのヒミツを知るべく、インテリアの学校に入る。語学留学のはずが、いつしかなれない製図引きやらデザイン、建築史の講義に悪戦苦闘の日々を送るも、そこから見えてくるイタリアという国の深さ、改めて発見した和紙や畳のすばらしさ。いいことばかりではないけれど、住んでみないとわからなかったイタリアがたくさんあった。しかしイタリアのおおらかさ、懐の深さはまだまだこんなものじゃない。これから修業は続いていく、未知なるイタリア、愛しきイタリア。著者のイタリアへの愛がひしひしと感じられる、語学留学のはずがいつの間にかインテリアを学んでいたという、おしゃれで一生懸命な留学記。あなたもしばし、作者と一緒にイタリア暮らしを体験してみませんか。